五月の夢でしかあえない
AB(なかほど)


目がさめると
ここはどこ?
と少しだけ考える時間が
幸せ
夢のつづき
のように


蛙がなくと
ついつい
僕のおうちは
すぐそこなんじゃないかと思う
朝の夢のつづき
の世界
のように

もう帰れない場所へ
連れて行かれる
ような
幸せ

夏はもうすぐそこまで来ていて
今にもにが笑いしそうな僕の
心のすきまを狙っている

そうしているうちに
カーテンの向こうで
あの人の風が吹いた

振り返らない
あの人の風が吹いた

もう届くはずはない
あの人の風が吹いた






自由詩 五月の夢でしかあえない Copyright AB(なかほど) 2006-05-15 20:03:34
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