千代
病気パーティー

狭い場所に隠れて紅色の千代紙 汚す指先
日が暮れたのかどうか 誰にもわからない
落書きまみれの背中 千代紙をかえす

暗い朝にのまれて紅色の千代紙 汚す指先
何が悪いのかなんて 誰にもわからない
傷ひとつもない背中 千代紙をかえす

青い夜から逃げて紅色の千代紙 汚す指先
何処に帰るべきか 誰にもわからない
ひどく冷たい背中 千代紙をかえす


自由詩 千代 Copyright 病気パーティー 2006-05-10 19:41:25
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