入院-白そこひの手術にて-
信天翁

    病窓のむこうにはあふれていました
ゴールデンウイークのうきうきしたひかりが
 中庭の木立のあいだにもながれていました
       みどりに薫るそよとのかぜが
                 そして
         望遠の坂道をながめると
     日傘がゆっくり登ってゆきました
  黒蟻が白い花弁を引っぱってゆくように

      あゝ そうでした そうでした
        来月になればやってきます
          梅雨の季節につづいて
          まもなくせみの季節も





自由詩 入院-白そこひの手術にて- Copyright 信天翁 2006-05-04 19:07:58
notebook Home 戻る