ああ サンタマリア 僕は
あなたが神様であることしか知らないけれど
あなたは私を知っているでしょうか

ああ サンタマリア 僕は
あなたを信じるほどの希望も忘れたけれど
あなたは私を嫌うでしょうか


(私は私の不幸で精一杯で)
(私は私の幸福を描けません)


ああ サンタマリア 僕は
あなたを信じたこともないくせに
神様にお祈りをしたことがあります

ああ サンタマリア 僕は
誰かの幸福を願うより早く
私の安らかな眠りを願ったのです


(私の動かない下半身を引きずって)
(わずかな月あかりのさす窓辺で)


私は明日が怖いので
私は明日がこないように



ああ サンタマリア 僕は
ただ一つの願い事を唱えるならば
ただ一つの願いに叶えられるでしょうけど

ああ サンタマリア 僕は

まだ生きてまだ生きてまだ生きるのです
私は
やはり怖いのでしょうか 自分でもわからないけれど



ああ サンタマリア 僕は
明るすぎる暗闇の中にいるので
明るすぎる暗闇が私の瞳を焼くのです


(私の瞳は光をとらえてもいないのに)
(たとえば身近な幸福にさえ気づけないのに)


私は誰かの痛みよりも
私は私の哀しみに精一杯なのです


サンタマリア ああ 僕は
あなたが神様であることしか知らず


サンタマリア ああ 僕は
神様を信じるほどの希望も知らない


ああ だけどサンタマリア
僕はまた祈ってしまうのです


サンタマリア
わずかな月あかりのさす窓辺で


サンタマリア


私がまだ私であり
私がまだ私の幸福を求めていると


サンタマリア









(薬を一粒のみました)
(それだけはどうかお許しください)