知り合い
馬野ミキ

知り合いに
有り得ないほど美人でスタイル抜群の
そして
有り得ないほど詩が下手な女性がいて
悩む
彼女はとても詩が好きらしく
ちょくちょくメールで
新作が出来ました!と
詩を送ってくるのだが
一行でも
何かよいところはないかと
必死に探そうとするのだが
本当に有り得ないほど
まったく見所がなく、
彼女がもう二度と一生詩を書かないと約束してくれるのならば
俺は彼女にプロポーズすることさえ
やぶさかではないと思っているのだが
そんなことを言ってしまったら多分
彼女は俺のことを軽蔑するだろう。


自由詩 知り合い Copyright 馬野ミキ 2006-04-23 17:31:51
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