いつもの儀式
山崎 風雅

 いつもの儀式
 朝起きると缶コーヒーを買いに行き
 水まきしているおじいさんと
 天気の話をする

 僕の存在理由
 ちっぽけな理由

 僕の選択肢には死はない
 ただもくもくと明日を見据えて
 まっすぐ歩くだけ

 遠くから 
 過去から
 たくさんの声がする
 僕を呼んでいる

 だから
 だから?

 いつもの儀式を終えたら一服
 まったく計画通りにいきゃしないよ
 回転する地球から振り落とされないように
 必死にしがみつく

 死ぬまで続くサバイバルレース
 思い出こそが宝物




自由詩 いつもの儀式 Copyright 山崎 風雅 2006-04-21 21:22:45
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