2006.04.19
馬野ミキ

現場が終った後に
アルタ前に行って
魔法無料で教えます、と
一時間程叫んでいたが
誰も俺に魔法を質問しに来なかった
すべてを捨てた筈の家出少年も俺を恐れ田舎に帰り
乞食たちは寝床と今日の食料に囚われていたから
金に囚われている奴らと同じだった
つまり、皆 
自分が知りたいことだけを知る得るのだ

家に帰ったら
隣の家の前で携帯でハングルを喋る美しい女の子がいて
彼女泣いていたので
缶ビールあげたら
「ありがとごじゃります」と言って
笑っていたけど
一時間後に意味不明な男が
俺の家の扉をドンドン叩いて怒り狂っているので
無視して現代詩フォーラムに投稿しているところです


自由詩 2006.04.19 Copyright 馬野ミキ 2006-04-19 23:31:17
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