桃源郷
山崎 風雅

 太陽の下で
 アリのように
 右往左往

 みつからない明日は
 僕の神経をすり減らせる
 重くのしかかる
 思いどうりにいかない苦しみ

 羽交い締めの生活に
 身体はあともどりできない
 いずれは絶える命の炎
 計算高いともだちは
 僕の精神を衰弱させる
 
 この髪を風にさらして
 いずれは旅立つ
 広い世界に
 涙を流すことを忘れた
 人生に
 しなやかに
 潤いのある
 余裕をもてればいいのにな

 季節は巡って
 季節のなかで巡り合う
 かすかな喜びを求めて
 ひたむきに生きる

 必ず行き着こう桃源郷
 



自由詩 桃源郷 Copyright 山崎 風雅 2006-04-18 02:58:37
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