春を見に行く
たもつ
河口のある町に産まれて
背中が痒いことも
何度かあった
自分に似ているものがあれば
それだけで少し嬉しい
昔の知り合いに
夢の中で再開した
春、と呼ばれて
会話をすることなく
ふと目が覚めてしまった
お花畑のように
たくさんの花束を乗せたバスが
走っていたら
その人にも
見せてあげたかった
窓の外、古い橋が
前よりも古くなってる
自由詩
春を見に行く
Copyright
たもつ
2006-04-14 12:39:58
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