遠吠え
エラ

いつだって鳴いて良いとあなたが云うから、
私はいつの間にか、鳴くことを止めた
 
いつだって鳴いて良いと
そう云ったあなたは

穏やかな喧騒の中に、消えた

 一過性の渦の中で叫んだ愛は、戯言
真に受けた白い猫は染まっていった

雨が降れば、また、
あの純粋を手に入れてしまう

 


自由詩 遠吠え Copyright エラ 2006-04-10 23:58:50
notebook Home 戻る