シキ
なるせ

その道を歩むことを拒んだ

きみが

いくなと僕に叫んだ

それと 同じ気持ちで

拒んだ










春は残酷だ

なにもかもが崩れていく音しかしないから

緑の芽吹く瞬間

その瞬間の息吹を

どれほど憎んだか知れない










ぼくらの殺された未来は

何に微笑むのだろうね



少なくとも

汚れたこの右手ではない



自由詩 シキ Copyright なるせ 2006-04-10 23:42:24
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