☆47 フウイン
貴水 水海

俺は あの人といるかぎり
泣いたり 笑ったり 怒ったり
素直になることができた

だけど
あの人はもういない

俺の愛は
春に小さく 小さく 咲いた
夏の太陽に焼かれて
弱っていった
秋には枯れゆく木のように
想い出が 枯葉のごとく
風に舞った
冬には 氷ついた

永遠に とけない氷
永遠に とかない封印

俺がそうした
俺が決めた

なんで いまごろ後悔するんだ

あの人は もういないんだ
俺の心の中にしか
いないんだぜ



自由詩 ☆47 フウイン Copyright 貴水 水海 2004-02-09 00:21:07
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