ファンタスピカ
ピッピ


(あれが僕の星)






開けられた鳥籠からっぽ当たり前


叱るという概念のない2090年


光る星は全て同じ


片足の彼女の羽のうつくしさ


きたない涙でてらてら光るバスローブ


溶けたアイスから喪失を読む詩人共


毒りんご売るときだけは笑ってる


ハットトリック彼女妊娠


マリリンモンロー注意報


太腿を見せて風邪引く馬鹿女


君の言いたいこと全部言える詩人にもなれない


不真面目な目で見るものが真實


安全は第三くらいでしょ本当は


目に見えてから怒られる


ところでそれ俺の時計だよね?


笑ってる遺影がなくて悩み死に


「ゲームの話」で済ます


「意味あるの?」「意味なんか関係ない!」


「ポイント入るの?」「ポイントなんか関係ない!」


「じゃあなんで…」「理由なんか関係ない!」


生れ落ちてしまった僕らの八十年旅行


遺伝子デ再利用セヨ生も死も


誰が書いたか知って居るのですか?


夢の欄に光る星の名前を書く


錯乱が止まない十五〜二十一


性欲が止まない六〜七十二


化け猫と書かれた遺書に意味はない


紅一点ってアレだろ指差す星一座


いくら書いても不思議と死なない




川柳 ファンタスピカ Copyright ピッピ 2006-04-04 21:11:12
notebook Home 戻る