四行詩(抄)Ⅱ
信天翁

        起床時に脚のすじがひきつってさぁ
          散歩時に亀背がこわばってさぁ
        それでも所作がいとおしくってさぁ
ねぇ ねぇ ちよっと そのことできみはどうおもう?

        むかし 手にしたとおもったものも
      いま つかみはじめたとおもったものも
みんな みんなしなびた手指の隙間から 砂となって
         さらさらと いとも さらさらと

      こぼれおちてゆくんだもん・・・・・・
ねぇ ねぇ ちょっと このことをきみはどうおもう?
         ひかりの緒を撚り上げもできない
             壁かけのままのこころを



自由詩 四行詩(抄)Ⅱ Copyright 信天翁 2006-03-27 22:28:20
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