悪魔のギロチン
こめ

カッターナイフを

出したりしまったりしていた

かちかちととても気味の悪い音を立てながら

僕は暗闇に負けた

暗闇を抱いて

暗闇を求めて

僕は地獄へ行こうと決めた

もうこの世界にいたら

僕は何をしでかすか分からない

この世界の為にも

僕は自ら命を絶つしかない

ぼくはカッターナイフを

手首に当てて

歯を食いしばって

思いっきり斬りつけた

手は痙攣していて

手首からはどす黒い

赤い血がだらだら流れてきた

その怪我は悪魔の

ギロチンにかけられたような

破壊的痛さに

僕は意識を失った

こうして僕は

悪魔に殺され

死に神によってこの世界から

追放され

最悪の右から左から

人間の叫び声が

地響きのように聞こえてくる

地獄へほうり込まれてしまった


自由詩 悪魔のギロチン Copyright こめ 2006-03-24 16:02:01
notebook Home 戻る