ソフィー
狸亭


イタリーとエチオピアの混血女
闇をたたえる目 かたちのよい鼻
男の子ムスコがひとりいるの」
ジョニ赤のハーフボトルと果物

褐色のぬれるような不条理
ぼくたちは深夜の街をはしり
海辺にでると車をとめる
地中海のくろい波はたかまる

酒場のおんなのこころは主婦
ベイルート空港の喧騒に消えて行った妖婦
あれから二十年エチオピアの女は

まだ生きているだろうか吹きすさぶ
嵐の日々を どこをどうして臥し転ぶ
はじめての異国の女と一篇の痴話。



自由詩 ソフィー Copyright 狸亭 2004-02-06 12:29:27
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