旅立ちの日に2
昏(ヤッカ)

全てを平らにする力を持つ少女は
本当に思い詰めた表情で
『もう猫を飼うしかない』と呟いた。

鳥は逃げてしまったから
鳥かごは太陽だけを飼っている。

信じてた歌い終わらない世界も
今では少しふやけちゃってる。

でかい本屋の隅で暮らしてたあいつが
笑ったなんていったら君は信じるだろうか?


こんな風に世界は平行を維持できなくなってる


木製のイルカはおいていくよ
僕も靴を履かなきゃいけない。
リュックは空でも持った方がいいね。



自由詩 旅立ちの日に2 Copyright 昏(ヤッカ) 2006-03-19 09:21:22
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君と僕とあいつのいる世界。