ちとにくとほねをたたえよ
k o u j i * i k e n a g a
私のいうあなたが、いつもあなたであってほしいのですが、
私のいうあなたは、たまにあなたではないあなたになり、
私はいつかまた、帯状疱疹になるかもしれません、
そのときに私は、あなたを頼りたい、
私もあなたも、心を弱らせてしまいます、
そういう生きものとして、私もあなたもメシを喰います、
だから私はあなたを頼り、いつか骨だけになっても、
あなたはその骨を愛してくれると思えますから、
私のいうあなたは、いつもあなたのふりをして、
私のいうあなたは、たまにあなたを隠してしまいます、
私は踊りは下手ですが、あなたのためなら踊れます、
たとえここが戦場でも、きっと私は踊るでしょう、
私はトマトが好きです、あなたはトマトが好きでしょうか、
私はお肉が好きです、あなたのお肉は素敵です、
私のいうあなたが、いつもあなたであってほしいのですが、
私の知っているあなたは、本当のあなたですから、
たとえ残像でしかなくても、それは本当です、
私はすべての肉を失っても、
私は骨をぶら下げて、
私はあなたを私の血で汚さないように生きます、
私の知っているあなたは、本当のあなたですから、
私のいうあなたは、いつもあなたでいることができます、
あなたは素敵です、あなたの血まで素敵です、
あなたの血肉に、私の骨も混じればいいと思います、
本当にそう思うのです