黒い崖(8)
信天翁

        はるかに遠ざかった
     その日から跡をつけてくる
    くらしのひびきとは無関係に
     名前も顔も知らないものが

        それはひょっとして
   墓碑のしたで待ち伏せしている
         影武者であろうか
      別世界の星に照らされた

あゝ 時代の片隅でうずくまっている
    にびいろをした非意識の団塊


自由詩 黒い崖(8) Copyright 信天翁 2006-03-07 15:35:35
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