うるうると
紫翠

うるうると  ながれては  こおりにかえり

うるうると  みたしてゆく

つちを  かぜを


たちのぼる霧は
こおりをむすび
春待つ木々を
冬に還す


光させ 透明の朝


静寂に
凍てついた
その枝を揺らし

小鳥が飛び立つ
未だ白き空へ
春のうたをつれて




自由詩 うるうると Copyright 紫翠 2006-02-28 01:50:46
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