洗濯を、選択を
紫音
湯船に浸かる
日付変更線を越える旅
「風呂は命の洗濯」
とは言うけれど
「命の選択」
が正しい
真っ白な天井を眺めて
時折沈んでは息を止める
一人の空間
無音の空間
命を晒して
次の一瞬を攫う
このまま沈むべきか
立ち上がるべきか
顔を浸けたまま
眠るのも悪くない
自由詩
洗濯を、選択を
Copyright
紫音
2006-02-25 08:43:56