つむじ風
紫翠


木の葉踊る
お日さまが割れて
少しずつ、欠片がつもった
吹き散らす風は
音もなくこの路を滑って、遠い天を仰ぐ
銀の翅 開いたら秘密が洩れるよ
注意して。

繋がった全てが、消える前に
たどり着かなきゃ、
しゅう、ひゅう、さらら…くるくる
ああ、力たち離れていく。澱むくらいなら、焼かれてしまえ。

「あったかい。」

残った魂は、誰かのつぶやきをほおばりました
そうして こんどはほんとうに 天へのぼってゆきました




自由詩 つむじ風 Copyright 紫翠 2006-02-24 20:32:45
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