フューチャ・コンストラクチャ
ピッピ

透明になる
季節の変わり目には
どんどん色素が失われ

地図上に引かれた
ぶっきらぼうな交差線を
どんどんほどいていく


今日をほどけば、
明日のかけら
冬をほどけば、
春のかけら
僕をほどけば、

そうして無色になっていく僕の未来
見えないものを作り上げて

余ったさみしさやかなしさを織り込む場所には
少しだけ、
色を多めにする


自由詩 フューチャ・コンストラクチャ Copyright ピッピ 2006-02-22 22:06:33
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