レーズンパン
スモモ
テーブルの上に載ったコーヒー
昨日買ったレーズンパン
いつもと同じ朝ごはん
だけどいつも寝ぼけたくしゃくしゃ頭のキミがいない。
いつもボクより少し遅れて起きてきて
寝ぼけた顔でゴハンを準備してくれる。
ボクより早く起きてといっても起きてくれなかったけど
それでもキミの入れてくれたコーヒーは美味しかった。
いつもたべてるレーズンパン
今日はパサパサしてるよ。
なんでかな?
キミの買ってたブランドじゃないからかな。
お店にならんだたくさんのレーズンパン
キミが選んでいたものがわからなくて
一番安いのを買ってみたよ
でもパサパサしてるそのパンは美味しくなかった。
いつもみたいにくしゃくしゃ頭のキミにキスしたいよ。
あったかいパジャマを抱きしめたいよ
どうしてこんな普通の幸せが手に届かないんだろう
どうしてキミがいなくなってしまったんだろう
どうして
どうして神様はあなたを選んでしまったのだろう。
いつものコーヒー
いつものレーズンパン
いつもの笑顔
ボクは忘れられないよ
あまりに自然で
あまりに幸せだったから。