ぱらいそ
ミゼット

首の赤い羊
足を投げ出して動かないそれから
時計回りに楽園が広がる

歌はいかが、
黄色いメロディ

温度はいかが、
子供にお帰り

赤い林檎に恋人はいかが、
望むならほら、何でもあげる

幸せに飽きたら蛇をあげる

羊の赤が広がるように
楽園は育つ、育つ

私たちは全てがつながって、
今、たったひとり
そう、たったひとりに混じった

横たわる羊
舌を出して動かないそれから
楽園が始まって
赤の上で私達は私になる


自由詩 ぱらいそ Copyright ミゼット 2006-02-14 22:49:31
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