Gibier of Lievre
KADY

鏡の向こうは不思議な世界
何もかもがアベコベで
何もかもがヘンテコリン

引いても開かない引き出しは
押したら不思議
開きました

兎は時間を見逃して
ベットでスヤスヤ眠ってる

時の扉はいざないの
魔法の呪文を唱えても
兎はスヤスヤ夢の中
涎を垂らして眠ってる

東の空に陽は沈み
虹色の夜がやって来る
兎はやっと目を覚まし
慌てて二度寝
夢の中

チクタク時計は水の中
魚が目覚ましセットする
昨日の4時に鳴るように
魚が目覚ましセットした

兎は夢の彼方から
昨日を目指してひた走る
女王に呼ばれパーティーへ
お洒落に着込んでひた走る

ジリリリ リリリ リリリリリ
水槽の中で目覚ましが
昨日の4時に鳴り響く
兎は目覚め大慌て
今日と昨日をひとまたぎ
女王の約束破ったら
打ち首獄門島流し
そんなの嫌だと泣きながら
今日と昨日をひとまたぎ

女王のお城は雲の上
兎のジャンプじゃとどかない
兎は途方にくれながら
地団駄踏んで泣きじゃくる

見かねた優しい太陽が
夜明けの空に顔をみせ
私に乗って行きなさい
雲のお城へ行きなさい

兎は喜び有頂天
太陽さんに飛び乗って
女王のお城へいざゆかん
雲のお城へいざゆかん

太陽さんに飛び乗って
雲のお城へいざゆかん



[2004年05月11日(火)]


自由詩 Gibier of Lievre Copyright KADY 2006-02-13 19:47:48
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