My Friend
天使

「ねぇ、何かいてるの?」と聞かれたから、「しをかいてる」と答えた。
すると、「死?」って言われた。
別に怒らなくてもいいのに、ちょっとムッとした僕がいた。
「死じゃなくて詩ね。それに、死って言うよりも生きてる言葉を伝えるために書いてるものだから、まったく正反対なんだよ。」
なんて・・・分かったようなことを言ってる僕がいる。
「ふ〜ん・・・。詩が好きなんだぁ?」
と問われたから、
「まぁね。」
って答えた。
すると、
「いぃね。」
と言われたから、
「何で?」
と問いかけた。
「だって、それって夢でもあるでしょ?」
「まぁね。作詞家になりたいっていう夢でもあるけど・・・」
「じゃぁ、いいじゃん?夢があるんだから。僕には・・夢がないから羨ましいよ。」
と言われた。
だから僕は言った。
「そんなもの・・・ただの夢でしかないよ。つかめなければ意味なんてないよ。」と。
すると、友達は言った。
「夢を追いかけるってことは、それだけでも大切なことだよ。」と。
僕は思った。
いつもは馬鹿みたいに騒いで、笑い合っている・・・そんな友達と、
こんな・・・将来の夢とか、まじめな話をするなんて考えられなかったのに。
だって、そうでしょ?
中学生のとき、こんな友達いた?
こんなに自分のことを思ってくれた友達がいた?
真剣に話せる友達がいた?
夢について、将来について、話せる友達がいた?
僕はなんだかうれしくなった。
今まで、「友達」というのはただ一緒にいて、ただ騒いで、そしてすぐに消えていくものだと思っていたのに、今は違う。
ここまで自分のことを思ってくれて、心配してくれて、励ましてくれて・・・
そんなの初めてだったから。
やっぱ、「友達」っていいね。
やっぱ、「仲間」っていいね。
だって、こんなにも暖かくて、楽しくて、うれしくて、学べて・・・
そのたび言いたいことがあるんだよね。
「ありがとう」って。
いつもいつも・・・僕のそばにいたくれてありがとうって。
いつもいつも・・・笑い合ってくれてありがとうって。
いつもいつも・・・話を聞いてくれてありがとうって。
いつもいつも・・・励ましてくれてありがとうって。

本当に・・・いつもいつも・・・僕を必要としてくれて


ありがとう。


散文(批評随筆小説等) My Friend Copyright 天使 2006-02-11 23:55:24
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