LEO

喉に閊えた言葉
 書きかけの詩を
 そのままに

それが何なのか
 くもるガラスを
 手の平で拭いた

思い出せるまで
 流れ落ちる滴が
 腕を這う

終わらない迷走
 いつまでも
 どこまでも
 冷たい雨が降る

想いだけが先走る
 搾り出すように息を
 指先を温め

そんな夜は
 雨音を子守唄に
 体を丸める

眠りに就こう
 書きかけの詩は
 そのままに


自由詩Copyright LEO 2006-02-06 17:58:23
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