空 〜そら〜
エンジニア猿

高層ビルの隙間から、ふと空を見上げる

なんて高いのだろう、とても手を伸ばしても届く距離ではない

そう思うたびに自分の小ささを実感して落ち込む

どのくらいの高さがあるのだろう

きっと学者さん達は大気圏までの距離を知っている

でもそんなことはどうだっていい

理屈ではないのだ

空の高さは

自分を取り巻く世界への距離であり

人の心への距離であり

未来への距離である

だから空なんて未知数のものでいいのだ

一生かかっても手の届かないものでいいのだ

いつも空は自分の身の程を教えてくれる

それ以上でもなくそれ以下でもない

ただ俺は限りなく空に近づけるように努力するだけ

青い空は希望の轍

暗い空はパンドラの箱


自由詩 空 〜そら〜 Copyright エンジニア猿 2006-02-05 17:22:06
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