空 〜そら〜
エンジニア猿
高層ビルの隙間から、ふと空を見上げる
なんて高いのだろう、とても手を伸ばしても届く距離ではない
そう思うたびに自分の小ささを実感して落ち込む
どのくらいの高さがあるのだろう
きっと学者さん達は大気圏までの距離を知っている
でもそんなことはどうだっていい
理屈ではないのだ
空の高さは
自分を取り巻く世界への距離であり
人の心への距離であり
未来への距離である
だから空なんて未知数のものでいいのだ
一生かかっても手の届かないものでいいのだ
いつも空は自分の身の程を教えてくれる
それ以上でもなくそれ以下でもない
ただ俺は限りなく空に近づけるように努力するだけ
青い空は希望の轍
暗い空はパンドラの箱