君の笑顔は世界を征服できると信じる
逢坂桜

 君の笑顔がすきだよ

「いきなり、なによ」

 笑ってる君は、かわいいね

「やめてよ」

 あれ?
 どうしたの?

「いいかげんにして」

 もしかして、怒ってる?

「そうよ。すごく怒って、あきれてるの」

 でも、笑ってるよ?
 その眼も、くちもとも

「どこがよ」

 君の笑顔を見てると、僕も笑ってしまうんだ
 かわいいよ

「なんなの、もう」

 君の笑顔は無敵だね
 それを証拠に、
 めったに笑わないこの僕が、こんなに簡単に笑ってしまうんだから
 くやしいくらい、あっさりとね

「なに馬鹿言ってるの」

 わからないなら、いいよ

「あっそ」

 君の笑顔が、人にうつっていくんだ
 なんだかいいだろ?
 そう、幸せってカンジだ
 君にありがとうと言うよ
 
「だったら、そんなこと言わないで」
 
 ただ、最近、変なんだ

「いつものコトじゃない」

 そうかな?

「現に今、変じゃない」

 笑ってる君がすきなのに、君が他の人に笑いかけると、
 哀しくなる
 僕の知らないところで笑ってるのかと思うと、
 苦しくなる

「なにそれ。ひとりじめしたいの?」

 違う
 そうじゃないよ

「じゃあ、どうしたいの?」

 君の笑顔がすきなんだ
 僕や他の人が笑顔になってしまうのを、
 君にも見てほしい
 
「そういうの、なんていうか知ってる?」

 ずっと、僕のそばに、いてください

「・・・」

 ホントにかわいい笑顔だね
 ありがとう



自由詩 君の笑顔は世界を征服できると信じる Copyright 逢坂桜 2006-01-29 21:48:50
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