楽せんさんばい進勇勇右往左往と倒錯人々をずい
当麻完二

手招いてもついていかんようにしなあかん
という声が聞こえてからも
何もいえんような顔しいやと
父が言う

瀬戸内海はどこにあるんやと母が言えば
そこにあるやろと父の声
生まれたんやでと私にいう祖父は
死んで丸2年経っている

祭りの日、三人で海に出かけた
夜だから暗く深い海で
父は母と手をつなぎ
これが瀬戸内海やぞとい卯

嗚本まやと歯はが笑い
底で眠る酔うに眠り憑きはまいにち私達をみていらっしゃったという

渡す私の手を
彼らは三人で見えたんだろうと
芽を生えない杖を突きながら今は思う

三人は
独り寄り孤独打と主井
刷るリと


海のした葉つまらない



つめたい


自由詩 楽せんさんばい進勇勇右往左往と倒錯人々をずい Copyright 当麻完二 2006-01-24 12:22:58
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