肥前の詩人

平和というものは
               こうず まさみ

たとえば
目覚めに飲む熱いコーヒーの
 香りであったり
玄関から見上げるときの
 空の青さであったり
会いたい人が待っている場所で交わす
 想い溢れる挨拶であったり
「また 明日遊んでね」と約束のしるしに
 握手する小さな友の温もりであったり

そのような
どこにでも転がっている出来事の中に
平和が隠れているのかもしれない

かくれんぼの鬼が
にこっと笑うような顔をして


自由詩 Copyright 肥前の詩人 2006-01-23 18:17:07
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