封じ込めたい
　　　　　　　想いだけでは
　　　　　　　精製できない
　　　　　　　透明な水結晶

純粋でない核　　　　　　　　宇宙との狭間
命を拒む冷気　　　　　　　　気圏の天蓋で
ほんの少しの　　　　　　　　ばらまかれた
涙の水蒸気が　　　　　　　　届けばいいと

突き刺さらず　　　　　　　　言葉も想いも
降り積もらず　　　　　　　　きれいな形で
ほんのすこし　　　　　　　　とどけたのに
振り向かせて　　　　　　　　解けてしまう
　　　　　　
　　　　　　　滴になっても
　　　　　　　あなたの頬を
　　　　　　　少し濡らせば
　　　　　　　それだけでも