7さいのおれへ
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にほんごではなそ
にほんごだいすき
そのにほんごでせかいをはりたおしてみろよ
ちいさなおまえ
おまえにはにほんごがある
でもねほんとは
しなんかうんこみたいなものだし
おんなのこにはきらわれちゃうんだよ
たにんのいけんをきかないためのことばなんだ
まけっぱなしのことば
だけどおまえがそれをえらぶなら
おれはよろこんでうだつをさげたままでいるよ
おまえがいつも
うえてぜつぼうしていられるように
くそったれでありつづけるよ
よわいものたちをさべつするよ
すぐれたひとたちをけいべつし、ひつよういじょうにこきおろすよ
おんなのこをにやにやながめて
あたまのなかでさんざんごうかんしてやつざきにするよ
びんぼうなひとをわらうよ
かつえたおまえがくらいつくまで
なんどでもちょうはつしてやるよ
でもちいさなおまえ
そんなことよりせかいをみてみろよ
よわいものがよわいものをなぐりつけ
つよいものになろうとするよ
せんそうでしんでいくがいこくじんが
なんだかべつのいきものにみえるよ
さみしいおちこぼれたちが
こどくだーとさけびながらむれをなすよ
おれたちはどうぶつになれなかったいきものだから
まいとしぼきんあつめてちきゅうをたすけたがるよ
だけどおれたちにはことばがあって
それでなにかできるなんておもえないのに
ひょうげんしたくておまえもおれも
はないきあらくなってんのわかるだろ
ぶるっちゃうほどばかばかしいが
おまえ神聖だ
にほんごだいなし
にほんごではない
にほんごではなそ


自由詩 7さいのおれへ Copyright --- 2006-01-13 07:41:42
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