真夏
たもつ
ソーダ水で出来た犬が
門扉に挟まり痛がっていた
放っておけばどこまでも
転がって行きそうな僕の身体は
僕の心の中でまだ眠り続けてる
橋を渡る
腐食した金属のようなものが落ちている
昨日も同じ場所にそれはあったが
昨日僕はそれを見ていない
指先の
さらにその先にある
指先について語ろうとすれば
言葉はいつも弱くて
確実に脆い
このバカ野郎めが
キラキラと真夏の日差し
シュワシュワと泡沫
自由詩
真夏
Copyright
たもつ
2006-01-07 18:50:11
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