きみにとってぼくがそうであったように
よねたみつひろ
きみにとってぼくがそうであったように
ぼくらにひとつの指針がしめされた
きみが分娩台の孤独のうえで
あたうるかぎりの醜態をさらしていたとき
ぼくはのんだくれて みすぼらしい自分の影を
ぼろぼろな夜の地図にさがしていたんだ
そのようにして希望は産みおとされた
ぼくにとってきみがそうであったように
自由詩
きみにとってぼくがそうであったように
Copyright
よねたみつひろ
2004-01-23 19:25:45