四季 3章
こめ

乾燥した空気がぼくをつつみ

心まで乾燥してしまいそうだった

僕はキミと肩をならべてあるいていた

やはり紅葉がきれいだった

キミはぼくの手を握り下をむいて歩いていた

二人とも何も喋らない

でもお互いのぬくもりだけを感じられるだけで

良かった

目的地に到着した

そこはある丘の上の町が一望できるベンチだった

そこは初めてキミとデートした思い出の場所だった

この前見たときは桜がキレイだったけど

今は紅葉がキレイになっていた

僕とキミはベンチに腰掛けさっき買ってきたコーヒーを飲んだ

息が白かった

僕はキミの手を握り暖めてやった

キミはありがとうといって微笑んだ

そして肩の上に頭を乗せてきた

今僕は多分世界で一番幸せ者だろう

そう思いながらキミに出会えさしてくれた神に感謝だ

本当にこのまま時が止まって二人だけの世界を築いていきたかった

けどこのまま一緒にずっといられるのかな



自由詩 四季 3章 Copyright こめ 2006-01-02 12:22:15
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