肆覚イス
つきのいし.


男と女は一戸建てだった 
もともとひとつの円テーブル
足があって
アクセサリーだった
一連につながったセットの死角で
バラバラだ
キラキラもして

遡る
もとの糸

太陽とか月とか 塵(ごみ)とか
ばらばらと地球に
塗りたくられる色 ひとつ
性のしみ


なんだろう
なにもない

色なしの 一本の木
ただの宇宙住居

なんだろう
なにもない

ただ浮くことができず
分別のため 座る







自由詩 肆覚イス Copyright つきのいし. 2004-01-21 20:10:16
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