青空
結亜菜

白い息を吐き 上を見上げると
どこまでも果てしなく広がる 青い空

手に入らない苛立ちをぶつけて
何が解決したという?

何も解決しないまま
進むことも戻ることもできずに
泥沼に落ちたあの日

確かに天気は晴れで
青い空は何事もなく 途切れることもなく
どこまでも続いていた

幼い恋に終わりを告げたあの日も
間違いなく空は青くて

いつだって雨が降ってるあたしの心と正反対

あなたを見失ったあの日だって青い空
己の肉体を傷つけて鮮血を拝見した日も青い空
すべてに逆らって生きていた日も青い空

いつだって雨が降ってるあたしの心と正反対

それはとても綺麗で澄み切った空で
涙しか溢れる事のないあたしの土砂降りの心を
癒してくれなかった 青い空


自由詩 青空 Copyright 結亜菜 2005-12-12 16:10:15
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