夜明けの水位
あおば

水辺のスキャット
目黒のサンマ
裸のビーナス
貝に乗る

半端な海辺で
システム開発
忙しい社会
一株一円
二株二円
証券会社に
買い注文
61万株
1円

私の心は
寂しいのに
私の気持ちは
荒んでいるようで
会う人ごとを
ぶっ飛ばす
そんな感じの一週間

河が溢れる午前三時
海が溢れる明日の午後
太陽が
いちばん納まるのは
午前五時のダム湖の畔
私が生まれた時刻だと
おとなたちがささやいた






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タイトルは「poenique」の「即興ゴルコンダ」


自由詩 夜明けの水位 Copyright あおば 2005-12-11 16:31:40
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