わすれな草
たりぽん(大理 奔)

いつでも思い出せるということと
いつまでも忘れないでいることの違いを
知らなかったのです

それは
アルバムに貼り付けてしまい込むことと
手帳に入れて持ち運ぶことのような
違いなのでしょうか

それは
違いなのでしょうか

わたしは
想いでにするくらいなら
そんな想いでは要らなかった
ほんとうです

夢でも記憶でもなく
語ることすら必要を失う
そんな距離で
あなたのわたしですごしたい

だから別れも出会いも
思い出すこともなく
忘れることもなく

そんなふうに、揺れていたいのです



自由詩 わすれな草 Copyright たりぽん(大理 奔) 2005-12-11 01:05:08
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