しらやまさんのこと(7)
AB(なかほど)


試験管の中に
夕陽を詰めてみたりしている

幸せなときほど
言葉少なになって

おじいさん

人はみんな子供だったはず
だよね 

聞こえなくてもいいけど
僕もそこまでたどりつける
といいな



試験管を傾けると
いつしか

砂になってしまった夕陽は
さらさらと少しく風に吹かれ

まあだだよ
と穏やかな逆反応






自由詩 しらやまさんのこと(7) Copyright AB(なかほど) 2005-12-08 22:57:39
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しらやまさんのこと