冬の樹
まどろむ海月
寂しがりやに 性は重く
身体に深く響く 哀しみ
融合に胸を躍らせ
光を崇めながら
闇に駆けていく
美しいあの人
空しく延びた手
受けとめる胸は
塞がれており
出口を知らない声は
痛々しく沈潜する
言葉は凍りつき
腕も足も動かない
無力な悲しみがあふれ
ただ 再び芽吹く思い出を
根に還元するばかりの
そのような樹
自由詩
冬の樹
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まどろむ海月
2005-12-06 21:28:41
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小さな水たまり