愛と知り
みしま

この世に
絶対的なものがあるとするならば
それは愛を慕う人の心だ

その時軸がどれだけ折れ曲がろうとも
如何なる壁を乗り越えようとも

その目はいつも よしなに愛を見つめる

愛を信じぬ者の中にこそ
絶対的な愛への憧れがある

その期待は 苦心にも大きい余り
不安と成り代わるだろう

しかしその目は擦り切れながらも
決して行く先を、捨てさせはせぬのだ

この
見つめる先には

自我の果て
無に溶け込んだ愛がある


自由詩 愛と知り Copyright みしま 2005-12-06 12:12:47
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