星のかけら
ベンジャミン
多くの星が
自ら輝くことができないように
僕らもまた
自ら輝くことはむずかしい
たとえば僕がそうであるように
一つとして同じものなどない
そんな僕ら星のかけらたち
一つの存在が放つ
想像もできないくらいの
複雑な屈折を描いて届く
お互いを確かめあうとき
希望という光源は
そんな僕らの
いろいろなかたちに反射して
たとえばこうして
繋がっていると感じられる
今日が明日へと
ときに影を生む
それは光というものに
怯えてしまうこともあるけれど
少し向きを変えるだけでいいんだよ
影ができるってことは
光を受けている証拠なのだから
眩しさに
目を閉じてしまいそうなとき
暗闇の中
目を覆われているように思えても
何処か遠くで
きらりと輝く誰かのために
きっと僕らは
生まれてきたのだから