いつからか
ゆきお

いつからこんなに
あなたのことが気になるんだろう

アフタヌーンティーで
そんなことを考えている

少し大きめの手のひらで
私より温かい指先

いつも猫背でちいさくなって
でもわたしよりうんと背が高い

コーヒーが飲めないのは
私といっしょで
いつも決まって紅茶を頼むあなた

甘いものが好きなのに
甘いものが飲めない私

甘いものが好きではないけど
甘い飲み物が好きなあなた

いつもふたりは
微妙に違うのだけど

なんだかすごく
あなたのことが気になっている

少し神経質な視線の先の
優しい笑顔の彼女に気がつくほどに


自由詩 いつからか Copyright ゆきお 2005-12-01 23:14:49
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