赤いクリスマス
天使

静かに鳴り響く 時計の音

空を見れば 雪が降っている

僕のところに落ちては消えてゆく真っ白は冷たい雪たちは

小さな君の手に落ちても溶けずに積もってゆく・・・・

赤い赤いサンタの服のように

君も赤く赤く染まっている

真っ白な雪に残る 君の色はくっきりと美しい薔薇を咲かせているよ

12月のイルミネーションが点いては消える

今年は二人 ずっと一緒にいると約束したばかりだよ・・・・

冷たい君の手を握り締めて 指にリングを・・・

この冬は二人にとって特別な日になるはずだったのに・・・・

冷たい刃を胸にあてて 僕は君を抱きしめた

「今すぐいくよ・・・・君のところへ だから少し待ってて・・・・」

重なる二人は赤い薔薇を咲かせ

白い世界を染めていた

その姿は とても美しすぎて

サンタも涙した


そして二人は永遠にずっと一緒にいられた

それはきっとサンタのプレゼントだね

僕と君は笑いあった。




自由詩 赤いクリスマス Copyright 天使 2005-11-28 19:54:14
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