冬へ
ミゼット

あの日の朝の予感は
冬への暗示だった

荒涼とした世界
強い風と砂の吹き付ける海岸

わたしの髪は身体は、煽られ、咽び、叫ぶ

灰色の空
時化て濁る海

わたしはその全てを、ひとりで待っている

髪が身体が、風に煽られ、わたしは咽び、叫びながら
ただ、冬に触れる

寒さの果てにあるものを見る為に
夜の中で息をする


自由詩 冬へ Copyright ミゼット 2005-11-27 22:19:05
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