midnight blue
LEO

冬の始まりを告げる座標に
押されるよう
ふたつの影が仰向ける

チラと微かな瞬きは
右と左で繋げた手を
冷たく濡らして

吐く息だけに色をのせ
その儚さに
ふと きみが
いなくなるような気がして
握った手に力をこめた



いくあてのない
ふたつの影を
深い夜が包みこむ

いつまでも
明日があることも
どこまでも
世界は広がることも
この目は知っているのに

惑いの答えを
見つけることはできない

落ちた流れ星
頬にもひとすじの
すべてに
終りのあることを



いまはただ
その手を握りしめる



自由詩 midnight blue Copyright LEO 2005-11-20 21:04:03
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