私の詩にポイントを入れてはいけない
佐々宝砂

正月からこっち、急性肝炎になるわ風邪をひくわでぐちゃめちゃな毎日を過ごしている。昨日ようやく雑炊が食べられ、今日ようやくベッドから這い出せたというくらいで、いつまた寝込むかわからない。そういう状況でネットに入ると、あーしみじみ疲れる。つなぐじゃなかった…と思ったりするのだった。ネットしなきゃいーじゃんと言われてもしかたない気がするが、私には私の事情があってネットせねばならん都合もあるのだった。

ま、個人的には、詩の定義なんかどうでもいい。イデオロギーもめんどうくさいのでひとまずあっちにおいといて私はかまわない。ネットの詩に新しいものがないことも、とりあえずあさってにおいておこう。

でも、私の詩が、必ずしも新しくはないこと、ほとんどすべてが二番煎じの書き直しであること(私は根本的に書き替え作家であり、そのことを恥じはしないが)、私の使う言葉遊びの手法の大半はそれ自体非常に古い手法でしかないこと、などなどは「あさって」にも「あっち」にもおかないでほしい。

現代詩フォーラムに集う全員に告げたい、私の詩なんかにポイントをいれてはいけない。そんなものに感心してはいけない。私の詩は、二番煎じで、古くさいのである。私が書くようなことなど、すでにたいてい誰かがかつて書いているのである。再三告げる、私の詩に感心してはいけない。私の詩にポイントをいれてはいけない。私の詩なんぞ、ほとんどゴミみたいなものに過ぎないのだ。

それを自覚しつつも私が現代詩フォーラムに投稿してきたのは、古くさい私の詩よりなお古くさい詩がネットに存在するのをみて、つい「そんなもんなら私も昔書いたよーん」と自己顕示欲を起こしてしまったからだ。しかし私は少し反省しなくちゃと思っている。少なくとも、自己顕示欲ゆえに過去作をせっせと投稿するのはやめるつもりである。


散文(批評随筆小説等) 私の詩にポイントを入れてはいけない Copyright 佐々宝砂 2004-01-13 20:06:09
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